結婚指輪の素材には、見た目の色の違いだけではなく、長く使う上で注意しなければならないこともあるので、少しだけ知識をつけましょう。プラチナやゴールドといった貴金属が主流ですが、いろいろ種類があります。まず、結婚指輪で一番人気の素材と言えば、やはり銀色のプラチナです。プラチナはどっしりと重く、変色しない安定性が魅力で、国内の結婚指輪の9割はプラチナ製だと思われます。プラチナは柔らかい金属なので、パラジウム等の金属を少し混ぜて、キズがつきにくいように加工します。そのため純度が90%のプラチナ900(Pt900)が標準です。プラチナ950(Pt950)もありますが、見た目や品質は変わりません。
もうひとつ結婚指輪に使われる素材はゴールドです。ゴールドも柔らかい金属なので、合計25%の銀や銅を加えて硬くします。そのため金の純度が75%の18金(K18)が標準的な素材です。ここ数年で金価格が高騰したため、コスト削減のため金の純度を落とした14金、10金のファッションジュエリーが登場していますが、結婚指輪にはおすすめしません。18金の指輪を選んでください。
イエローゴールド(一般的な金色)の指輪は、若い頃は派手に見えるかもしれませんが、年を重ねて50歳くらいになると、だんだん似合うようになってくるものです。また、最近のファッションジュエリーは金色が主流なので、男性はプラチナにして女性はゴールドを選ぶケースも珍しくありません。ペアで異なる素材を選ぶのもおしれですね。
また、18金の場合、25%を占める金以外の金属の配合で色が変わります。18金にはいろいろな色があるのです。例えば、銅の割合を増やせばピンクゴールドに、パラジウムを多めに配合すれば見た目にプラチナと同じ銀色のホワイトゴールドになります。ゴールドの結婚指輪は銀が含まれるので、温泉に入ると硫黄と反応して真っ黒に変色してしまったり、日常使いでも硫化してくすんでしまうことがあるので注意が必要です。
ピンクゴールドの結婚指輪と言うと、ファンシーなイメージがありますが、実際にはとても肌になじむ落ち着いた色味です。男性でも抵抗なく着けられるので、機会があれば試着してみてください。
プラチナもゴールドも柔らかい素材なので、結婚指輪に必ずキズが付きます。長年着けられていて、ピカピカな指輪は存在しません。しかし、そのキズにより落ち着いた光沢になり指に馴染んでいきます。指輪のキズは二人の歴史と考えれば良いでしょう。
プラチナやゴールドの結婚指輪は、そのままの形でずっと残るものです。だからこそ、世界中どこでもいつでも容易に加工(サイズ調整等)が出来る素材が望ましいと考えます。つまりプラチナならばPt900、ゴールドならばK18を選んでおけば安心ということなのです。
(文責 GNH代表 渡部 博行)